明治維新を英語に翻訳すると、レストレーションとなり、フランス語ではレストラシオンとなる。政党としての維新の会ができたとき、西洋ではこれをこのように報道した。かれらが明治維新を紹介するとき、明治レストレーションという。そうすると、彼らはえらく古いものがでてきたと思う。イギリス、フランスでは、この言葉が革命で倒された旧政権の復活を意味するからである。フランスでは約二十五年目、1815年ナポレオンが敗北して、王政が復活した。このことをいう。それならば、徳川幕府が倒れて,二、三十年目にゆりもどしがあって、復活したとき、これをそういえばよいのである。維新という言葉には、新しいものを続けるという内容があるだけであり、古いものを脱ぎ捨てるという決意のほうが強かったのである。このあたりの誤解が、とくにイギリス人、フランス人、アメリカ人につよい。これは困ったものである。
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