2018年1月5日金曜日

小林良彰(歴史学者、東大卒)の西郷隆盛論、開国和親はなぜ必要であったか

開国和親の宣言で、攘夷派は裏切られたと知った。彼らの攻撃の矛先は、新政府要人に向けられた。横井小楠、大村益次郎、広沢真臣などの暗殺、パークス襲撃事件、土佐藩兵の外国人殺害その他さまざまな形で引き起こされ、新政府は困難に直面した。
それでも開国を堅持したのは、二つの理由からであった。一つは、外国の軍隊との関係であり、新政府が攘夷を唱えると、すぐに戦争状態に入る。新政府は二正面作戦に直面して、幕府側からの反撃に対処できない。これでは全滅する。これが一つ目であるが、それにもまして重要な理由がある。
結論から言うと、商人層の支持を獲得することができることであった。これが極めて重要な意味を待っているのであるが、話は、尊王攘夷全盛期にさかのぼる。

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